AWAT136.JPG/2004-03-06
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■[ヌベヌホハ共同体側の娘の証言]
 657年3月6日1320時、東部群島オゴポゴ環礁の未踏査領域上空1500メートルを東進中に、前方800メートルに白い弓形の飛行体を視認。 接近したところ、飛行体側も接近を開始。異国人一名と西瓜頭を確認。10メートルまで接近したところで会見を試みた。 異国人の背格好と年齢は当方と同じ位、西瓜頭は我々側の西瓜頭と同じ種族と思われる。
娘の格好は白い布を袋状にしたものに頭と両手を通す穴を開けたもの。古代の装束である。飛行装置の形態は我々のものと大きく異なり、 浮揚力場が装置から大きくはみ出して搭乗者を装置外の中空に浮かせた形になっているが、西瓜頭から提供された浮揚機関を使っている点では 基本的には同じである。 異国人の娘とは言葉が通じないものの西瓜頭同士を介してなんとか会話を試みる。彼女達は東部群島よりさらに東に1500キロ以上 離れた地よりやって来たという。その言葉が真実とするならば、400年来交流の無くなかば伝説と化しつつあるポポヌメメメギ事業体から やって来た400年ぶりの来訪者という事になる。単独行とは思われないので、その後同地点での再度の会合を約束して帰還。共同体支部に 事の次第を報告した。

■[ポポヌメメメギ事業体側の娘の証言]
 657年3月6日1320時(移民船の星系到着を紀元1年とした場合は662年)東部群島オゴポゴ環礁の上空1500メートルを北西方向に飛行中、接近してくる 芋形の飛行体を視認。ヌベヌホハ共同体側のモノと思われるので接触を試みる。芋形飛行体には異国人の娘と西瓜頭が一名ずつ。 西瓜頭は我々側と同じ種族であった。異国人の娘は当方とほぼ同じ年頃で同じ背格好。衣類は腰を隠す布以外何も身に着けていなかったが、 当地の季候を考慮すれば合理的な服装といえる。 西瓜頭を通訳に会話を試み、翌日の同刻、同地点にて再び会合することを約束。ヌベヌホハ共同体側は公式会談を望んでいる模様。
その後、しばらく並行して飛行することでお互いの飛行装置を比較した。 同じように西瓜頭提供の浮揚機関を使用しているにもかかわらず、芋形飛行体は速力、航続力全てにおいて我々の飛行装置の性能を 上回っているものと思われる。彼等ヌベヌホハ共同体側が飛行装置の再獲得に成功したのは35年前との事、浮揚機関の制御技術から推測して 我々ポポヌメメメギ事業体側の技術よりも20年程度先行していると思われる。



ヌベヌホハとかポポヌメメメギとかは全く意味の無い適当なネーミングです(^^;



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